Klaviyoを検討する日本のEC事業者から、よく聞かれる質問があります。
「メールはいいけれど、LINEが使えないなら、日本では難しいのでは?」
現在(2026年8月時点)、Klaviyo本体の標準配信チャネルにLINEは含まれていません。ただし、外部の連携ツールを組み合わせることで、Klaviyoに蓄積した顧客データを活用したLINE配信は実現できます。
ポイントは、単純に「メールの代わりにLINEも送る」という発想ではありません。Klaviyoに蓄積される購買データや閲覧履歴、カート状況、顧客属性などをもとに、適切な顧客へ、適切なチャネルでコミュニケーションする。そのための設計です。
CRM / CHANNEL DESIGN
なぜ「KlaviyoではLINEが使えない」と思われているのか
Klaviyoは海外発のCRM/マーケティングプラットフォームで、標準的な顧客接点としてメール、SMS、プッシュ通知などを提供しています。公式のチャネル一覧にLINEがないことから、「KlaviyoではLINEを使えない」と判断されるケースがあります。
ここで押さえておきたいのは、Klaviyoを単なる配信ツールとして捉えないことです。
Klaviyoでは、ShopifyなどのEC基盤から注文情報や顧客情報、閲覧・購入行動などを取り込み、一人ひとりの顧客プロファイルに蓄積できます。そして、その顧客データをどのチャネルで活用するかは、連携設計によって拡張できます。
Klaviyo |顧客データを管理・活用する基盤
LINE |顧客とのコミュニケーションチャネル
という役割分担です。
ID INTEGRATION
KlaviyoとLINEを連携するうえで重要なこと
KlaviyoとLINEを連携するうえで、技術的な鍵になるのが、同じ顧客をKlaviyoとLINEの両方で正しく紐づけることです。
Klaviyoではメールアドレスなどをもとに顧客を識別します。一方、LINEではLINEユーザーIDによってユーザーを識別します。この2つのIDが紐づいて初めて、
「Klaviyo上のこの顧客」と「LINE上のこのユーザー」は同一人物
と認識できるようになります。
新規顧客の場合
たとえばLumoのような連携ツールを利用する場合、Klaviyoのフォーム登録とLINEの友だち追加を同じ導線上で行い、獲得時点でKlaviyoの顧客情報とLINEユーザーを紐づけます。
既存顧客の場合
Klaviyoから専用URLなどを案内してLINEの友だち追加へ誘導し、追加時に既存の顧客情報とLINEユーザーを紐づけます。
このように、新規リードだけでなく、すでにKlaviyoに蓄積されている顧客についてもLINEとの連携を進められます。
CUSTOMER JOURNEY
KlaviyoとLINEがつながると何ができるのか
顧客情報の紐づけができれば、Klaviyoに蓄積されたデータを起点として、LINEをコミュニケーションチャネルの一つとして活用できます。たとえば、以下のような施策が考えられます。
- 購入・発送を起点としたシナリオ配信
- カート放棄後のフォロー
- 商品閲覧後のリマインド
- 再入荷通知
- Klaviyoで作成したセグメントを活用したLINE配信
- LINEでの顧客とのやり取りをKlaviyo側に記録
ここでの利点は、メールとLINEで別々に顧客管理をする必要がなくなることです。
SEGMENT EXAMPLE
過去30日以内に商品を閲覧したが購入していない
というKlaviyo上のセグメントを作成した場合、その条件をもとにLINEでフォローする、といった設計が組めます。
LINEを追加することで顧客データが分断されるのではなく、Klaviyoで構築した顧客理解を別のチャネルにも展開できることが大きなメリットです。
SYSTEM DESIGN
「LINEを追加する」だけでは不十分
KlaviyoとLINEを連携すれば、それだけでマーケティングがうまくいくわけではありません。どのデータをKlaviyoに持たせ、どの処理をLINE側に持たせるのかをあらかじめ設計しておく必要があります。
この設計が曖昧なまま導入すると、KlaviyoとLINEの両方でセグメントや配信条件を管理することになり、運用が複雑になってしまいます。
「LINEをどう追加するか」ではなく、
「Klaviyoを中心に顧客コミュニケーションをどう設計するか」という視点が重要です。
PLAN / OPERATION
料金・プラン条件も事前に確認
LINE連携ツールによって、利用できる機能やプラン条件は異なります。たとえばLumoの場合、ID連携はStarterプラン以上、Klaviyoフォームを利用したLINE配信はBusinessプラン以上が対象となっています。
特に、顧客IDの連携はLINE連携の前提となるため、導入前に対応プランの確認が欠かせません。
また、必要な機能だけでなく、以下の点まで含めて確認すると、導入後の運用をイメージしやすくなります。
- どの顧客データを連携するのか
- LINE配信のトリガーを何にするのか
- セグメントをどこで管理するのか
- 配信結果をどこで確認するのか
WEBALACARTE APPROACH
Klaviyoを「顧客データの司令塔」として考える
日本のECにおいて、LINEは欠かせない顧客接点です。だからこそ、「LINEが標準チャネルにないからKlaviyoは日本では使いにくい」と考えるのではなく、
「Klaviyoを顧客データの基盤として使い、
必要なチャネルを連携していく」
という発想に切り替えてみてください。
Shopifyから顧客・購買データをKlaviyoに集約し、Klaviyoで顧客を理解する。そのうえで、メール、SMS、LINEなど、顧客に合わせて適切なチャネルを使い分ける。これが、Klaviyoを日本のECで活用する際の設計思想です。
SUMMARY
まとめ
Klaviyoの標準チャネルにLINEはありません。しかし、外部ツールとの連携によって、Klaviyoに蓄積した顧客データを活用したLINE配信は実現できます。
大切なのは、単純に「LINEも送れるようにする」ことではありません。
Klaviyoを顧客データの基盤として、
LINEを含む複数のチャネルをどう組み合わせるか。
その設計次第で、メール、LINE、SMSなどを個別に運用するのではなく、顧客ごとの行動や購買履歴に合わせたコミュニケーションを一貫して組み立てられます。
WEBALACARTE
ShopifyからKlaviyoまで、
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WebALaCarteでは、Shopifyストアの設計・開発から Klaviyoの導入・設計・実装、LINEを含めたチャネル設計まで、 一貫したECマーケティング基盤の構築をご支援しています。
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